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ユニバーサルロボット - 協働ロボット [technology]

協働ロボットとは、その名の通り「人と協力して働くロボット」を指します。
これまでは人手だけで作業が行われていた製造ラインに、人の代わりにロボットが入り、作業を行います。
従来の産業ロボットは、自動車や機械製造など、比較的大きな製造ラインを安全柵で囲い、人と隔離された状態でしか作業することができませんでした。
そのため繰り返しの単純作業には向いていても、状況に応じて柔軟に対応する必要がある食品製造業などの現場には不向きでした。
しかし技術革新とともにロボットの小型化が図られ、また法規制の緩和により、柵なしでの人とロボットの共同作業が可能となり、人との共同作業を前提とした新たなロボットが続々と誕生してきました。

従来、産業用ロボットを含めた生産現場の中のすべての動く機械は、人の安全を守るため、人の作業領域と機械の動作範囲を分離することが法律で義務づけられていました。そのため、産業用ロボットを設置する場所ではロボットの動作範囲を柵で囲う必要があったのです。

ところが、欧米ではセンサーやソフトウェア技術の進歩に合わせ、安全対策を講じればロボットと人が安全柵なしで共存することが認められるようになりました。
そして日本でも2013年に法律が緩和され、欧州と同様の基準の対策を行えば安全柵なしで産業用ロボットを使用できるようになりました。
それをきっかけに、世界のロボットの6割を生産する日本のロボットメーカーが、こぞって協働ロボットの開発をはじめたのです。

これまでは主に自動車、電機、電子をはじめとする、いわゆる規模の大きいメーカーの工場を中心に使われてきた産業用ロボット。
導入には大規模な周辺設備や設置工事が必要となり、かかるコストも甚大でした。
一方、ちょっとした作業をロボットに代わってほしい。今までロボットを使ったことがない現場でも活用できるロボットはないか。スペースには限りがあるが、ロボットを導入して生産性を向上させたい。
という声は決して少なくありませんでした。
そうした要望に応えて生まれた新しいパートナーが、協働ロボットなのです。


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