SSブログ

デンマークデザイナー [デザイン]

1908年に創業したデンマークの家具メーカーカール・ハンセン&サン。
ハンス J. ウェグナーをはじめ、アルネ・ヤコブセン、ボーエ・モーエンセンなど、名だたるデザイナーたちの作品を生み出してきました。

長年培った高い技術と最高級の素材で作られた、シンプルで美しく、機能的な家具が特徴で日本でも徐々に知名度が上がりつつあり、人気が高まってきています。

家具デザイナーであり、家具職人でもあったデンマークデザイナーのハンス.J.ウェグナー
(https://www.carlhansen.com/ja-jp/designers)

そのウェグナーの家具を最も多く作っているメーカーが、創業して110年を超えるデンマークの老舗家具メーカー「カール・ハンセン&サン」です。
創業以来一貫して「妥協の無いクラフトマンシップへのこだわり」を信条とし、家具職人だった創業者カール・ハンセン、そして歴代の職人の方々の思いと伝統的な技術を大切にしながら、今に受け継がれています。

カール・ハンセン&サンの代表作は、ウェグナーの代表作でもある「Yチェア(CH24)」。

1950年に発表されて以来、作り続けられ、今なお多くの人に愛され続けています。
中国明時代の椅子「圏椅(クワン・イ)」を元にデザインされたチャイニーズチェアを更にリデザインして誕生したことは有名です。
ダイニングチェアとしてはもちろんのこと、肘を置くのにちょうどいい高さのアームは、仕事や読書にも使いやすく、また、ラウンジチェアのようにのんびりとくつろぐこともできます。
「不朽の名作」と言われていると同時に日常使いにもぴったりなYチェアは、1950年から現在に至るまで70年以上にわたり一度も途切れることなく生産が継続されている世界中で最も愛され続けている究極の椅子です。
私の友人も愛用しており、そのデザイン性、座り心地、丈夫さ、メンテナンスのしやすさ、価格など総合評価が高い椅子だとのこと。

最近は、エコが時代の潮流となりつつありますが、使い捨ての安い家具ではなく、
「壊れたら捨てるのではなく、直しながら長く使える。」
「家具を子供や孫、次の世代に受け継いでいって欲しい。」
という流れが少しずつではありますが、浸透してきていますね。
その中で長く使える家具とはどういう家具なのか?
次の世代に受け継ぐことのできる家具はどういう家具なのかということが課題です。
ある日本のデザイナーの方の言葉で「使い続けられる家具が最もサスティナブルな家具」とありました。
素材として自然に還るでもなく、リサイクルするでもなく、形を変えるでもなく、「使い続けること」。
まだまだ「使い捨て」や「買い替え」が前提の世の中で、大きなヒントを与えてくれました。
では「使い続けられる家具」とはどういう家具なのか?
私の中でまだ明確な答えは見つかっていませんが、強いて言えば、「美しさ」だと思っています。
本物の素材、技術、デザイン、バランス、歴史、時間、思いなどなど。
どれか一つだけではなく、いろいろな要素が重なり合って「美しさ」は生まれてくるのではないかと思います。
カール・ハンセン&サンの家具は「美しい」家具です。
決して安い家具ではありませんが、 心地良い空間、時間を感じることができ、次の世代に受け継ぐことができる家具だと確信しています。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:住宅

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。